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   『夢のさき』

         投稿者 : ペガサス


 旋律が聴こえる。
 それは、心の落ち着くハープの音色だと気づく。
 涼しい風が通り過ぎたことで、私は目を開いた。どうやら、これは夢のようだ。おかしい。こんなにすぐに夢を見ていることを自覚するのだなんて。そう思いながらも、暗がりの森を見渡した。
 肌寒い薄手のワンピースを着た私は、自身の格好を見下ろすと腰にベルトのように巻かれた黒いスカーフをほどき、広げて肩からそれをかけて歩き出した。
 よく人が多く出てくる夢を見る。そして走り回って疲れ果てて目を覚ますのだ。だから、時々見る暗い夢や、一人しかいない夢は、逆にありがたいのかもしれない。
 現実の森ならば、きっと歩くこともままならないほどに闇に占領されていることだろう。けれど、この夢の森は自分の目があるていどきいており、木々の輪郭が読み取れた。
 ハープの旋律を追い求めるように、導かれるように、奥へと行く。
「!」
 しばらく歩き、背の低い木に指を触れ合わせた途端、鳥が鋭く鳴きながらはばたいた。私は手を引っ込める。鳥を驚かせてしまったと上空を見上げてから、ぎくぎくする心臓を押さえながら再び視線を前方に戻した。
 その木の先に、誰かがいる。それは若い金髪の男の人で、黒いベストの背をこちらに向けていた。ハープを爪弾くのはその彼だった。白シャツの捲し上げられた腕先、指は弦を弾き、とても神秘的な音を奏でている。
 私は茂みから出て歩いていった。ただ、近づいても大丈夫かしら、とも思っていた。なぜなら、旋律に惹かれはするけれど私は男性が苦手だから。
 静かに歩いていくと、私の気配に気づいてか彼は肩越しにサッと振り向いた。驚いた顔をしており、私はまず彼の青く透き通る瞳が印象的だと思った。
 品のある顔立ちをしていて、見たことのない人だった。どんどんと顔の印象が曖昧になって行く。私は首をかしげ、目をすぼめた。
「……え?」
 その刹那、ハープを奏でていた彼は目の前からフッと消えてしまった。
 なぜ? どこ?
 私は見回し、けれど視線を下方に落とした。彼が先ほどまで座っていた場所を。
 そこには、ジャスミンの低木があった。木々に囲まれた小広い場所に。
 途端に私の鼻腔をエキゾチックな薫りが充たした。それは暗がりに純白に花咲くジャスミンの薫り……。
 まるで酩酊の底に沈んだかのように、私の身体は重くなり、意識は花の薫りの風に吹かれるままに遠のいてゆく。

 私は頭痛と共に目を覚まし、身体を肘で支えてあたりを見回した。
 そこは自宅の庭だった。すでに夜で、先ほどまで見ていた夢の続きなのか、現なのかが分からなかった。けれど、これは確かに夢からの目覚めなのだと分かった。なぜならそれは頭が痛いから。
 顔を上げると、ジャスミンの花がここまでしなやかに枝垂れていた。
「ああ、この薫りは」
 思い出したわ。あまりにも窓から薫ったジャスミンが素敵だったから、外に出てそれを愉しみながらすごしていて、つい眠ってしまったのだと。
「あの青年は、ジャスミンの薫りが人になったものだったね。きっとそう」
 ハープの旋律、この上品な薫りは、夢で見た通りの美しい印象……。


<作品のテーマ>

できる限り、主語を書くことや文全体のシンプルさ、句読点や文の位置を整えて書きました。よろしくお願いします。
   投稿者  : 涼格朱銀
 夢のシーンの書き方については大学の講義で習ったことがあるのですけど、それによると、観念に縛られたシーン構成にしないこと、主人公を受動的にすること、どんなに無茶苦茶なことが起きても大して疑いを持ったりせずに受け止めること、これは夢だと自覚させないこと、細かい考え事をしないこと、によって、夢らしいシーンが作れる、とのことでした。
 この作品で言うと、真っ暗なのに木の輪郭が見えることを不思議だと思ったりさせない方が夢らしくなる、といった感じです。
 これは原則に過ぎず、必ず守らなければならない、というものではありませんが、知っておくと便利ではあります。

 作品については、プロットや設定等に関しては問題ないと思うのですけど、文章については改善の余地があるんじゃないかと思います。ちょっとした手直しでだいぶ良くなる可能性があるように思う。
 ただ、こういうのは細かいことの積み重ねなので、いちいち指摘するよりは、具体的な推敲案を見た方がわかりやすいと思います。

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 闇の中に旋律が漂う。それは涼しい風に乗って、私の元へとやってくる。
 ハープの音色だ。
 私は目を開き、辺りを見回した。
 星明かりもない森は暗がりに沈んでいる。けれど、漆黒の中には木々の輪郭が浮かび上がっている。
 肌寒さを感じた私は、自身の格好をあらためた。薄手のワンピースを着て、腰に黒いスカーフがベルトのように巻かれている。スカーフをほどき、広げて肩からかけると、私は立ち上がり、音色のする方へと歩き出した。
 ハープの旋律を追い求めるように、導かれるように、森の奥へと歩みを進めていく。
 どのくらい歩いただろうか。何かにつまづいてよろめいた私の指が、背の低い木の細い枝に触れてしまった。軽く当たっただけだったのに、その木は大きく揺れ、鳥が鋭く鳴きながらはばたく。
「!」
 私は手を引っ込める。鳥を驚かせてしまったと上空を見上げてから、ぎくぎくする心臓を押さえながら再び視線を前方に戻す。
 その視線の先、茂みを隔てた先に、誰かがいた。若い金髪の男の人で、黒いベストの背をこちらに向けている。ハープを爪弾くのは彼だった。白シャツの捲し上げられた腕先、指は弦を弾き、とても神秘的な旋律を奏でている。
 私は茂みを抜けて、彼の方へと歩いていった。ただ、近づいても大丈夫かしら、とも思っていた。旋律に惹かれはするけれど、男性は苦手だから。
 なるべく音を立てないよう、静かに歩いたつもりだったが、私の気配に気づいたらしく、彼は肩越しにサッと振り向いた。驚いた表情をしている。青く透き通る瞳が印象的だった。
 品のある顔立ちをしていて、見たことのない人だった。どんどんと顔の印象が曖昧になっていく。私は首をかしげ、目をすぼめた。
「……え?」
 その刹那、彼は目の前からフッと消えてしまった。
 なぜ? どこ?
 私は見回し、けれど視線を下方に落とした。彼が先ほどまで座っていた場所を。
 そこには、ジャスミンの低木があった。木々に囲まれた小広い場所に。
 途端に私の鼻腔をエキゾチックな薫りが充たした。それは暗がりに純白に花咲くジャスミンの薫り……。
 まるで酩酊の底に沈んだかのように、私の身体は重くなり、意識は花の薫りの風に吹かれるままに遠のいてゆく。

 私は頭痛と共に目を覚まし、身体を肘で支えてあたりを見回した。
 そこは自宅の庭だった。すでに夜で、先ほどまで見ていた夢の続きなのか、現なのかが分からなかった。けれど、これは確かに夢からの目覚めなのだと分かった。なぜならそれは頭が痛いから。
 顔を上げると、ジャスミンの花がここまでしなやかに枝垂れていた。
「ああ、この薫りは」
 思い出したわ。あまりにも窓から薫ったジャスミンが素敵だったから、外に出てそれを愉しみながらすごしていて、つい眠ってしまったのだと。
「あの青年は、ジャスミンの薫りが人になったものだったね。きっとそう」
 ハープの旋律、この上品な薫りは、夢で見た通りの美しい印象……。
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 元と推敲案とで大きく異なるのは、夢だと自覚している部分を削っていることです。削った方が雰囲気が出ると思う。
 あとは、旋律が「聴こえる」ではなく「漂う」としている点。ラストの伏線を追加しているわけですね。これがあると作品の見栄えが違うので是非とも入れたいのですけど、あからさまに張るとくどいですから、気づかれなくてもいいや程度のさりげなさにしたいです。なので、なるべく単なる詩的表現のように見せかけようとしていますが、どうでしょうかね?

 それ以外は、情報を出す順序の変更と、主人公の立ち位置や状況に関する情報を追加したりしているだけです。
 書き出しはかなり変えていますが、後半になるにつれ変更箇所が減り、最後のシーンは何も手を付けていません。これは、小説の序盤ほど伝えるべき情報が多く、序列や書き方が重要になるからです。
 いろいろ加えたように見えますが、夢だと自覚している部分を削ったこともあり、字数そのものは元よりも減っています。

 案を書いていて迷った点は、ひとつは、ハープの音色がどんな感じなのかとか、それを聴いていると心が落ち着く、ということを書くべきかどうか、という点。できれば書いた方がいいと思うのですけど、ハープの音が心地良かったら、目を開けるよりも、むしろ眠ってしまいそうにならないか? というのがどうしても引っかかり、処理に困ったので、あえて具体的なことは書かないのを選びました。
 次に、低い木に触れた、というところ。森の木というと、だいたい太くて立派な幹や枝を思い浮かべるので、いくら低い木とはいえ、指が触れたくらいで鳥が驚くかね? というのは読んでいて気になったところです。だから、最初は「よろめいて、手をついた」としようと思ったのですけど、よく考えるとこの低い木というのはジャスミンの木か、それに近い感じの木なのかもしれないと思いました。だとすると、手をついたら枝が折れたりして大惨事になりかねないので、元の通り触れる程度がいいですが、その場合は森という状況から連想される木ではないことを書いておきたい。ただ、あまり細かく描写すると作品のバランスが崩れますし、そもそも作者の意図としてこの木がどういう木を想定しているのかが判断できなかったので、一応ジャスミンの木っぽいものを想定して、ほどほどな感じで手を打っています。ともかく、ここで重要なのは木の高さよりも、幹や枝の太さです。太ければ触れたくらいじゃびくともしませんし、細ければちょっと触っただけで大きく揺れるでしょう。
 もうひとつは「品のある顔立ちをしていて、見たことのない人だった。どんどんと顔の印象が曖昧になって行く」という文章をどうするか。読んでいて違和感のある文章なので、もっと自然な感じにするべきなんじゃないかと思ったのですけど、いい案が思い浮かばなかったのと、夢なんだし多少変な文章が混ざっていてもいいかということでそのままに。「行く」を「いく」に変えてみてはいますが。

 いずれにしても、これは叩き台に過ぎないので、よりよい文章を書くための参考になれば。
   投稿日 : 2017/05/03 14:11
   投稿者  : ペガサス
涼格朱銀様

拙作をお読みいただき感謝することと同時に、とてもためになるアドバイス、例文をいただきまして感涙しております!

そうなのです! 製作当時から頭を悩ませていた全ての疑問箇所をまさか全て綺麗に整えて例にしてくださっていることに驚きすぎて、とても参考になりました!
旋律が聞こえ始めるはじまりのところと目覚めの順序、木の輪郭のところ、主人公の衣服のところの説明、触れた低木のあたりと鳥の部分、青年を発見する瞬間の描写、その彼の描き方、消え方、旋律は美しい以外にどういう風にたとえるか(薫りを音とする)、全てにどうすればもっとうまくいくのか、このままでは流れが頓挫している、いまいち自分では上手に描けない、と思っていた部分だったのです。
推敲していただいた文はとても分かりやすい、状況の掴みやすい流れで、それも全てがごく自然にむこうからやってくる夢の事象。まさしく受動態となった主人公が音(薫り)を求め夢を彷徨う感じが描かれていました。
夢と自覚するのも、私自身がそれと自覚したことがあったのも二度ほどだった覚えもあるので、自覚イコール現実になるし、どうしようかと思っていました。
それが大学での講義では「夢に浸りきる」! とても幻想的です。大学って重要だったんですね。もちろん、涼格様自身のセンスのありかた、ものをかく上での基礎がご自身でしっかり確立しているのも最重要なこととして、本当に分かりやすくて参考にしやすい見本でした。
重要なのは前半、主人公の思考が夢となったら変わってくる、薫り、風、夢の「漂う」イコール「現実の花」という伏せんのそれとない使い方、独学ではなかなか習得できない着目点と知識がたくさん。ありがたいです。
低木に関して、ばくぜんと低木が浮かんでいて……あいまいな感じではあったのですが、やはりしっかりと種類設定はあるべきでしたね。とても反省しています。漠然と、ヒイラギ、アブラチャン、アセビ、アオキ(森にははえないと思われる)、ヤマツツジ、いろいろ製作しながら脳裏に浮かべていたものの、舞台は西洋、しかも鳥が羽を休めるからある程度しっかりした枝(普通鳥は高木の枝で眠るのですけど)、指が触れる前提だから低木、それとも椿や山法師のように中木にするべきか、それら全てのあいまいさに悩んでおりましたが、やはり作者が思う疑問は、読者様にはその何倍もの疑問として文章の流れをさえぎる結果となっていたのですね。
しかし、今回は自分でどうしたら直るか分からない部分を的確に指摘いただいたのがとてもうれしかったです。
まだまだ未熟なままですが、また勉強をします!
どうもありがとうございます!
   投稿日 : 2017/05/03 17:12
   投稿者  : てこてこ
夢の中のふわふわとした雰囲気がよく出ていて良かったです。
前回より読み易くなりましたし、その分頭にも入り易かったですし、想像もし易かったです。
少し気になった所がありましたので、そこだけ失礼します。

まずひとつめは、序盤で主人公が、自分が良く見る夢の内容や、現実と今見ている夢との違いを分析したりしていますが、明晰夢の場合、普段の状況や現実との区別を考える前に、今自分が置かれている状況を確認すると思うんです。と言いますのも、夢と分かっているからこそ、何が起きるか分からない。そういった状態では「この夢はどういった設定の夢なのか」と気になると思うんです。特に明晰夢をよく見る人は真っ先にそう考えるんじゃないかなぁと。
と言いましても、私がよく明晰夢見る人なんでそう思うだけで、人それぞれというのもありますので、一概におかしいとは言えないので、参考程度に。
あと、最後の頭痛を伴って起きる場合も、意識がパッと覚醒した場合は身体は起きていない事が多いので、頭痛を感じるのにタイムラグがあります。なので、視野での状況確認→頭が痛い→現実なんだな、の流れの方が自然に見えると思います。

ふたつめが、シンプルさを出すのに、少し文章が片言気味になっている所ですね。多分倒置法みたいになっている部分が多く見られるので、それがそう見える原因なんだと思います。
例を挙げますと「おかしい。こんなにすぐに夢を〜」は「こんなにすぐに夢を見ていることを自覚するのは珍しい。そう思いながらも〜」にしてみたり、「私は見回し、けれど視線を下方に落とした。彼が先ほどまで座っていた場所を。」は「私は辺りを見回し、すぐさま彼が座っていた場所へと視線を落とす。」にしてみたりと、流れを意識してみると突っ掛りが無くなると思います。
突っ掛りと言いますと序盤の「よく人が多く出てくる夢を見る。そして走り回って〜」のくだりも唐突に感じるので「一人しかいない夢は、逆にありがたいのかもしれない。人が多く出てくる夢では、いつも走り回って疲れ果ててしまうからだ。」の様に現在の状況から繋げると良いと思います。「一人しかいない」に掛けて前の文章で「誰もいない暗がりの森」と状況を付け加えても良いかもしれません。

「品のある顔立ちをしていて、見たことのない人だった。どんどんと顔の〜」の違和感も唐突さがそう感じさせると思うので「品のある顔立ちをしていて、見たことのない人だった。見つめていると、どんどんと顔の印象が曖昧になっていく」の様に、ワンクッションあれば自然に見えますかね? 「見つめていると」の他に「もっと眺めていようと思ったが」や「視線を合わせようとしたが」等ありますが、要は主人公は「綺麗な瞳、イケメン、知らない人」という観点から、彼に興味を持って、もっと観察しようとしたが、異変が起きた。というのが分かりやすい文章になれば良いと思います。

そんな訳でやたら長々と感想書いてますが、私自身知識も教養も無い未熟者なので(苦笑)、あくまで意見のひとつとしてさらっと見て頂ければ幸いです。失礼しました。
   投稿日 : 2017/05/06 10:22
   投稿者  : ペガサス
てこてこ様

拙作をお読みいただき、アドバイスをいただきましてどうもありがとうございます。

今回、以前いただいたアドバイスを参考にさせていただき、流れや全体的な部分を気をつけてシンプルなショートショートを目標として書いてみました!
分かりやすかったようで安心しました。どうしたらシンプルになるだろう、どうしたら滞らないだろう、と思いながら、まずは短いものを書こうと思っていたので。

明晰夢、てこてこさんも見るんですね! 私もです。

私の場合、夢と気づいた先に日常が待っている、と自覚してしまうことがたまにあります。そのとき、疲れたから夢に戻りたいと思えばそのまま戻れたり、夢に疲れたからもういいや、と思うと夢が終わることもあるし、ずるずる見続けなければならないこともあります。
目覚めて続きを見たいと思うと、二度寝で続きを見ることが出来るのですが、しばらくするとどたばたした夢に変わって疲れて目覚めます。なので最近は二度寝でわざわざ夢を追いかけることはしなくなりました。

私の場合、頭痛が先に来たり泣きながら目覚めるので、どうやら夢の感覚のまま目が開き、状況を見回して「これは本当に夢だったみたい」と自覚するみたいです。

これは単に私の場合ということなので、どれが一番に夢に多いものなのかは分かりません。私の周りの人は夢を見る人が少ないみたいで、夢の話になってもほぼ語り手になるばかりだったので、てこてこさんのケースが聞けてよかったです。

台詞を書くうえでの倒置法! これ、私の悪い癖のようです……!
その癖が地の文にまで及んでしまっているんですね。
本文の構成にばかり目がいって、言葉自体の流れを整えることを見落としてしまっていました。
本来、倒置法は効果的な部分に一度だけ使うのが有効的なものですよね(汗
これが全体的に使われてしまっているために、全てが遠まわしに見えてしまうのかも。よく気をつけて書いていきます。
客観的に書こうとしすぎて感情をそぐ結果となり、そのことでまるでロボットみたいにひとつの文が逆転してしまっているような。

今まで見てきた夢を思い出す方法は確かに唐突なんですよね。青年の薄れ行く印象も書き方が分からなかった部分なので、アドバイスをいただけてありがたいです。
倒置法を整えればかなり変わってきますね。もっと行動や動作のボキャブラリーも増やせるようにします。例であげていただいた文が本当に分かりやすいです!

こちらこそ貴重なお時間をいただき丁寧に書いてくださってとても感謝いたします。少しずつですが改善していける部分から改善して文の向上に努めます。
どうもありがとございました!
   投稿日 : 2017/05/06 17:05
   投稿者  : 春風
幻想的な雰囲気の小説で面白かったです。
ハープやジャスミンなどと言ったものから、上品で透き通ったイメージを感じることができました。
より良くするためにはと考えてみたところ少し思いついたことを挙げさせていただきます。
まず、文章に少し硬いイメージがありました。物語の内容が、幻想的で美しさがある感じなので、文章を柔らかくすればもっと全体的に優雅さが出るのではないかと思いました。てこてこさんもおっしゃっていたようなことを意識するともっと良くなると思いました。
それと、文章に硬いイメージがあるのは、表現が足りないせいもあると感じました。具体的に様子を書くことができるものが、単語一言で済まされてしまっているのがもったいないなあと思います。
例えば、「私」が男の人を見つけたとき「若い金髪の男の人」と表現していますが、どんな金髪なのか、「水に映った月のように滑らかな金髪」などと言うように一つのことについても「どんな」を詳しく書くと良いのではないでしょうか(水に映った月が金色ではないことは大目に見て下さい汗)。
その次の行の「とても神秘的な音を奏でている」も「神秘的」と言う一言で表現するのではなくもっと詳しくどんな様子なのかを考えると深みも違ってくると思います。そういう所が多々あり、そこがもったいなかったです。
内容は面白い題材なので、中身をどう伸ばしていくかによって変わってくると思います。今の文だと表現が浅くて想像しにくいというか。そこを伸ばせばより良いものができてくると思います。
私もまだまだですが、お互いに頑張っていきましょう。                         
   投稿日 : 2017/05/08 18:05
   投稿者  : ペガサス
春風様

拙作をお読みいただき、素敵な感想をいただきましてありがとうございます。

この季節は各戸でアメリカンジャスミンがよく風に乗せ薫ってくるので、ジャスミンの上品な薫りがとても好きで題材にさせていただきました。(この咲く九品でのジャスミンは白いです)
文章に硬さがあるのは、出来るだけ装飾性を抜かしたからだと思います。普段ならこれでもかというほどに飾るのが大好きで文自体もやけに長くなってしまうのですが、以前アドバイスいただいたことを考慮すると、シンプルにすることによって、これまでさまざまなアドバイスいただいた問題に客観的に取り組みやすくなるからです。
加えて自身の試みとしては、シンプルにすることによって自分の表現に何が足りていないのか、物語の根本は何を伝えたいのか、構成は間違えていないのかがより分かりやすくなるからなのもあります。
具体的な表現を好んでくださるかたに出会えたこともとてもうれしいです。逆に今回は装飾性を抑えすぎたのかもしれません。ただ、本当に読みやすさが出たし、シンプルなのもいいな、と気づかせていただいた作品でもあります。
例えの装飾表現、とても素敵ですね! ロマンティックで、この森にはどこかに美しい泉があるのではないか、と予感させるとても良い例えだと思います。そうすると青年の神秘性も上がるような。
神秘的! そうなんです。この部分、これで済ませるのはもったいないけど、これにしようと思ったところです。様子としては、それがジャスミンの薫りに直結するような雰囲気の旋律なので、それをもしも文章で一文で例えるならば、まるで妖精たちの語り合いかのような旋律です。分かりづらいですよね(汗
どうにか浅くならないように上手に足し算と引き算をしながら文の力を磨いていこうと思います。それだと自分が創造できたとしても、万人に通じる作品ではなくなってしまいますよね。
てこてこさんもとても良いアドバイスを下さっているので、さまざまな改善点を参考に頑張ります。
どうもありがとうございます!
お互いに頑張りましょう!
   投稿日 : 2017/05/11 22:05
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